中3で感じた食の大切さvol2

「おばあちゃん、大丈夫?」と、聞きながら部屋に行くと、声は聞こえてきますが、和箪笥やらが倒れて姿が見えません。。

暗闇の中、目を凝らすと丁度、倒れた仏壇と和箪笥の間に無傷でいました。なんとか引っ張り出し家族全員の無事を確認。

仏壇が観音開きの扉で支えて、その上に和箪笥が倒れたので、おばあちゃんは一命をとりとめました。先に和箪笥が倒れてたら。。

御先祖様や、わたしの産まれる前に亡くなったお爺ちゃんが助けてくれたんですね。

そして、なんとか家の外に出時には、夜が明けて外は明るくなっていました。

そこからは、叔母が血を流しながら来たり、同級生の安否確認やらでいつのまにか時間が経っていました。

そしてお昼過ぎ、余震はかなり続いていましたが、家の様子を見に団地6階の自宅へ、見るも無惨な状況に唖然としながらも、とりあえず食べれそうなものを探します。

その頃になってようやく、昨日の夜から何も食べてなくお腹が空いていることに気づきました。

インスタントラーメンやら、お菓子、レトルト食品など、腐らないものをひとまず外に持ち出しましたが、お菓子以外は基本そのまま食べるものではありません。

「水も、ガスも、電気もなかったら、何も出来へんな。。」

「お腹減ったな」

生まれて初めて、普段、普通にあった当たり前の事や、普通に出来てたことが出来なくなってしまいました。

普段、何気なくお腹が空いたら、何気なく食べていたものが、突如として食べれなくなる。

まして、水のペットボトルを買うことがまだまだ一般的でない時代、水道をひねっても水が出ない。。

水分をとる、食事を摂るということが、当たり前であって、当たり前の事でないという事実に直面した中学3年生でした。